今までバイク用インカムは、インカム通信中でもオーディオ音楽やナビの案内音声を聞きながらインカム通信ができる「SENA 20S」を使っていますが、メッシュネットワークが使える「SENA 30K」を購入してみました。
この「SENA 30K」は機能が豊富なので、操作方法が解りにくかったり間違えたりしない様に、機能に対応した操作方法を簡単なメモとしても書き出して置く事にします。
主な仕様や機能はメーカーのカタログ等を見れば判ることなので、ここでは実際に使ってみないと判りにくい点について検証しています。
また、購入にあたっては安心して購入できるアマゾン※1から購入する事にしました。
※1)アマゾンが安心できるという理由は、初期不良の時や購入時の条件と異なった商品が届いた場合に、その旨をアマゾンのカスタマーセンターに申請すると即座に対応してくれるところにあります。他のネット通販の場合は、その手続と時間が煩雑で遅く、アマゾンの様な対応の早さには遠く及ばない事を何度も経験しています。断っておきますが、小生は決してアマゾンのまわし者では有りませんのであしからず。(笑)
セナ・インカム SENA 30K の特徴
公開モード(Public Mode)
1.6キロ範囲内の30K仲間と、人数制限なく繋がります。本技術のおかげで、インターコム通信がより安定、きれにくくなりました。通信中、ライダーの一人が圏外になっても、他の仲間は途切れることなく通信を続け、さらに外れた仲間が圏内に戻ってきたときは、自動的にグループ内に復帰します。
以前のインカム通信の様に、一人が抜けたために、グループ会話が半分に分かれてしまうということはもはやありません。
プライベートモード(Private Mode)
2km範囲内で最大16人の仲間とつながります。そして、会話を聞くだけの「ゲスト」として参加をすれば、そのグループ内に無制限の人数でつながることが可能となります。さらに、5人以上での接続であれば、約8kmの距離での長距離通信が実現します。
Senaメッシュネットワーク通信システム
Bluetooth通信と同時に通信しながら、さらに多くの仲間をグループ通話に招待できます。その秘密は、別々の通信規格を使用するためのデュアルアンテナと、2つの独立したプロセッサー、Bluetooth用プロセッサーとメッシュインターコム用プロセッサーです。
30Kはこの二つを同時に駆動し、30K同士とも、また bluetoothヘッドセット(3台まで)とも、おしゃべりが「繋がる」ようになります。メッシュネットワークとBluetooth4.1技術を両方つなぐことにより、いままでのインターコム仲間とも、スマホやナビ、レーダー機器とも同時につながります。
Sena アプリ「Rideconnected」
大人数でツーリング中や、待ち合わせ時間に間に合わない時は、Senaアプリ「Rideconnected」を使う事で、携帯電波が届くところであれば、仲間と何処に居ても、おしゃべりをしながら走行がする事が出来る様になります。
クイック充電機能
20分間の充電だけで、約5時間の Bluetoothインターコム、または3時間のメッシュインターコムが可能となります。
30Kオーディオマルチタスク技術
Bluetoothオーディオ通信と適応型メッシュネットワーク通信を同時に行います。
スマホの音楽プレーヤー、または GPSナビの音声案内がお互いをさえぎることなくMeshインターコム通信中にも同時に聞こえてきます。従来の割り込み型の音声優先順位に悩まされる必要はありません。
但し、30Kのオーディオマルチタスクは、Meshインターコム通信時に動作しますが、Bluetoothインターコム通信中は動作しません。
SENA 30K のお気に入りポイント
スマホへの接続が早い!
電源ONからのスマホへの接続完了時間が1秒掛からない感じで早い。
「SENA SMH10」や「SENA 10C」の場合には、電源を入れると「こんにちは・・」の後、数秒してから「電話に接続しました」というメッセージで接続が完了しましたが、「SENA 30K」の場合には、電源を入れると「こんにちは・・」の後、直ぐに「電話に接続しました」というメッセージが聞こえます。
スマホアプリで設定ができる
従来からの本体操作での設定はもちろん出来ますが、スマホアプリからの設定やファームウエアのバージョン管理なども出来るので機動性が高いです。
メッシュネ ットワークの公開モードやプライベートモードの設定や、ブルートゥースの切り替えなどがスマホから可能。
他にもリモートコントロールやFMラジオの設定、30Kのセッティングも可能。
複数人数でツーリングに出かける機会の多い方には特に嬉しい機能ではないでしょうか。
音質が良い
インカム通話の音も結構音質が良いように感じます。
また、音楽などを聞いた時でも重低音がいい感じで聞こえてきます。
アンビエントモードで楽ちん会話
アンビエントモードをONにすると、その都度ヘルメットを取らなくても、相手の話し声が聞き取り難い事もなく、通常通りの会話ができます。
地味な機能ですけどあると便利ですよ。
インカム SENA30K の操作
電源の入・切
- ジョグダイヤルとフォンボタンを押す。
- 赤色のLEDランプが点滅する回数でバッテリー残量を知ることも出来る。※2
- この時に更に3秒間押し続けているとバッテリー残容量をアナウンスしてくれる。
※2:バッテリーの残量表示
- 4回点滅:高 70~100%
- 3回点滅:中 30~70%
- 2回点滅:低 0~30%
スピードダイヤル機能
ワンタッチで、事前に登録してある番号へ電話を掛ける機能です。
1.フォンボタンをダブルタップ
2.ジョグダイヤルを回して選択する
- 最後にかけた番号
- 番号1 (090-xxxx-xxxx) ※よく掛ける番号を設定
- 番号2 (090-xxxx-xxxx) ※よく掛ける番号を設定
- 番号3 (110) ※緊急時連絡用に設定
- 終了
3.ジョグダイヤルまたはフックボタンをタップ
FMラジオ局のスキャン機能
FMラジオ局のプリセットとは別に、現在地の放送番組を探す場合の操作です。
- ラジオのON・OFF → フォンボタンを1秒間の長押し
- フォンボタンをダブルタップ → スキャン開始
- FM局を見つけると8秒間停止 → 再スキャン開始
- フォンボタンをダブルタップ → スキャン停止
- FM局の視聴
FMラジオ局のテンポラリ・プリセット機能
見知らぬ土地でラジオ局を一時的に登録したい時など、テンポラリ・プリセット機能を使えば、すでに登録済みのプリセット局を変更する事なく、一時的にステーションを設定する事ができます。
- フォンボタンを3 回押す → 一時的なステーションを10 個スキャンする
※この設定は30Kの電源をオフにする時に消去されます。
FMラジオ局の地域設定と周波数範囲
周波数範囲を日本に設定するとワイドFMを聞くことが出来ないことや、「FMラジオ局サーチ」・「FMラジオ局のスキャン」などで少し不都合があるので、その改善要望をサポート宛に依頼しました。
地域 | 周波数範囲 |
全世界 | 76~108Mhz |
日本 | 76~90Mhz |
オーストラリア | 87.5~107.9Mhz |
アメリカ大陸 | |
アジア | 87.5~108Mhz |
ヨーロッパ |
SENA 30K の操作メモ
FMラジオ機能の操作(インカム電源ON後の操作)
機能 | ジョグダイアル | フオンボタン |
ラジオの ON・OFF | – | 2秒間押す |
ラジオ局のサーチ | 押しながら回す | – |
ラジオ局のスキャン | – | ダブルタップ(開始) 停止8秒後に再スキャン ダブルタップ(停止) |
ラジオ局の保存 | 2秒間押し続ける 回して保存番号選択 タップ ※10秒でキャンセル | – |
テンポラリ・プリセット ※電源OFFで登録消去 | – | 3回押す |
※タップ:1回押す事、Wタップ:2回続けて押す事
音楽プレーヤー機能の操作
機能 | ジョグダイアル | フオンボタン |
再生・停止 | 1秒間押す | – |
早送り・巻き戻し | 押しながら回す | – |
Senaメッシュインターコム技術インカム SENA 30K の購入先
インカム SENA 30K の購入先は正規販売店かそれ以外の並行輸入品のどちらが良いか検討する必要があります。
正規販売店から購入の場合には、インカム SENA 30K が故障した場合などでも当然のことながら修理やサポートを受ける事ができますが、並行輸入品の場合には修理やサポートを受ける事が出来ないか困難になります。
最近は並行輸入品の場合でも、その販売店が修理などのサポートをしてくれる場合もあるようなので、購入の際には確認をしておいた方が良いですね。
メリット | デメリット | |
国内正規品 | 修理やサポートが受けられる | 購入時の価格が高い |
並行輸入品 | 価格が安い | 修理などのサポートが受けられない場合が多い |
セナインターコム製品の製品保証期間が2年に変更
2018年6月1日以降に購入したセナインターコム製品の保証期間が従来の1年から2年に変更になりました。
2018年6月1日(金)以降に店頭にて購入した際に、同梱書類に製品保証期間が1年と記載されていても。2年の製品保証が適用されます。
2年保証対象製品モデル(アクセサリー製品は除く)
30K・SRL・20S・10S・10C・10U・TUFFTALK・SPH10・SMH10・SMH10R・PRISM・TUBE・SC-HR ハンドルバーリモコン・SC-WR リストバンドリモコン・RC3・RC4・BT10・GP10・FREEWIRE・SM10・SR10
ジョグダイアル倶楽部
SENA製品の国内正規品(日本仕様)を購入すると、ジョグダイアル倶楽部に加入することが出来ます。ここではインカムなどのSENA製品のサポートを行ってくれます。
ジョグダイアルクラブは「日本総代理店 ?インターソリューションマーケティング」が運営しています。
インカム SENA30K のアップデート
2020/09/29 30K-v.3.1.1 がリリース
変更点
- iPhone iOS14に対応した新しいファームウェアがリリースされました。
本アップデートを行うことにより、Sena アプリの接続不具合が解消します。
2019/10/4 30K-v.2.3.1 がリリース
変更点
- 現在iPhone iOS13とユーティリティアプリの互換性の問題が生じております。iOS13以降に対応したファームウェアがリリースされましたので、iPhoneでアプリのお使いの方は、本アップデートによりSENA アプリが使用可能となります。
2019年8月23日 30K-V2.3-jp がリリース
変更点:
- イヤホン端子からの音楽再生時の音量調整に関するマイナー修正
- iPhone使用時の電話着信音量に関するマイナー修正
- Bluetoothインターコムオーディオマルチタスク機能を有効時に発生する30Kアプリでインターコム音量が調整できない点を修正
- 電話との3者通話終了後に再接続したインターコム通話の音量に関するマイナー修正
2019年4月22日 30K-V2.1-jp がリリース
変更点:
- 音声案内言語がアプリから変更可能になりました。30Kアプリを最新版1.7.1にアップデートしてください。アプリの設定画面から音声案内言語を自由に変更可能になります。
- ボイスコマンドの変更:”What can I say?”のボイスコマンドを削除。
- 音声案内の変更:「リモコンを充電してください」、「インターコムからの着信がありました」、「呼び出しが拒否されました」、「全てのペアリングが削除されました」の音声案内を削除。
- 「設定終了」を「終了」に変更
2018年10月9日 30K-V2.0-jp がリリース
変更点:
- Bluetoothインターコム通話時のマルチオーディオタスク機能対応
- Meshインターコム通話時のミュージックシェア機能対応
- グループインターコムおよびマルチウェイインターコムのパフォーマンス改善
- マルチウェイインターコム接続時、2台のスマートフォンをペアリングする際のマイナーバグフィックス(2台のスマホを接続時、マルチウェイインターコム通話を開始すると、電源が落ちる問題)
- インターコムオーバーレイ感度機能のマイナーバグフィックス
2017年3月22日 30K-V1.0.3-jp がリリース
変更点:
- Meshインターコム通信時のバッテリー消費改善
- Bluetoothインターコム通信時のノイズ削減改善
- その他マイナーバグフィックス
2017年12月28日 30K-V1.0.2-jp がリリース
変更点:
- GP10およびGPS音声案内機器との接続性改善
- Meshインターコム通信の改善
- オーディオマルチタスクおよびスピードダイヤル機能の修正
ファームウェアの更新ができない場合の確認事項
- パソコンに何等かの原因がある可能性。
- パソコンのファイアウォール設定に問題がある可能性。
- 30Kのファームウェアの更新時に、同時にほかのUSB機器をPCに繋いで可能性。
- 30Kのファームウェア更新時、USBケーブルの挿し口に問題がある可能性。
- 30Kのファームアップ更新時にUSBハブを使用してる可能性。
- 30Kファームウェアの更新時に、Bluetooth機器などを繋いでいる可能性。
- 連続して製品のファームウェアを行った可能性。
ファームウェアの更新が出来ない場合の対応
- 違うパソコンでも同じ現象が発生するか。
- パソコンのファイアウォールの設定を確認する。
- 30Kのファームウェア更新を行う際、USBの挿し口を変更したり、他に繋いでいるUSBケーブルを外した状態でも発生するか。
- USBハブを使用しない状態でファームウェアの更新を行なってみる。
- ファームウエアの更新時に、Bluetooth機器などを繋がない状態で試してみる。
- SENAデバイスマーネージャーを閉じ、パソコンを再起動し、ファームウェアの更新を再度試してみる。