最近、物忘れが気になりませんか?
年齢と共に記憶力が低下して、物忘れが次第に多くなる事は仕方がない事ですが、もし認知症を発症したら大変です。
認知症は、その前段階である軽度認知障害(MCI)を早期に発見する事により、もし、軽度認知障害(MCI)になったとしても、認知機能低下に対する適切な対策を行うことで、認知症の症状が生涯出ずにすむケースもあります。
まずは「あたまの健康チェック(有料)」で、軽度認知障害(MCI)の有無を確認する事をオススメします。
認知症は意外と身近な病気です
- 認知症を発症している人・・・・・・・推計15%(約462万人)
- 認知症と軽度認知障害(MCI)の人・・・862万人(65歳以上の4人に1人)
※65歳以上の高齢者(厚生労働省発表)
「認知症」と「物忘れ」の違いは?
60歳頃になると、多くの人は記憶力に加えて判断力・適応力などに衰えがみられるようになり、知能の老化が始まりますが、記憶力の老化が進行し物忘れが次第に多くなるのもこの時期です。この物忘れは加齢に伴う自然なもので、認知症の症状ではありません。
物忘れとは、「約束をした事」や「印鑑をしまった事」自体は覚えていますが、どんな内容の約束をしたか、或いは印鑑をどこにしまったか、というその内容を忘れてしまった状態、つまり「自分が内容を忘れている事」を自覚しています。
認知症の症状による物忘れは、約束した、或いは印鑑をしまった「そのこと自体」を忘れることです。
認知症の予防できるのか
現時点では残念ながら「こうすれば認知症にならない」という方法は見当たりませんが、最近の研究から、認知症になりにくくする方法が少しず判って来ました。
認知症を予防する方法は大きく分けて2種類あります。
- 認知症になりにくい生活習慣を心がける
- 認知症で落ちる3つの能力を簡単なトレーニングで脳を鍛える
これらの事を実践している事で、認知症を発症せずに済んだり、認知症の発症する時期を遅らせたりできる可能性が高まります。
1)認知症になりにくい生活習慣を心がける
認知症の発症には、生活環境が大きく関わっていることが判ってきました。そして、次の5つのことを意識した日々を過ごす事が重要だと言われています。
1.食習慣
・野菜・果物(ビタミンC、E、βカロチン)をよく食べる。
・魚(DHA、EPA)をよく食べる。
・赤ワイン(ポリフェノール)を飲む。
2.運動習慣
週3日以上の有酸素運動をする。
3.対人接触
人とよくお付き合いをしている。
4.知的行動習慣
文章を書く・読む、ゲームをする。博物館に行くなど。
5.睡眠習慣
30分未満の昼寝 起床後2時間以内に太陽の光を浴びる。
2)認知症で落ちる3つの能力を簡単なトレーニングで鍛える
認知症になる前段階で落ちる脳機能を集中的に鍛えることは、発症を遅らせるための効果的な方法であるという事が分かってきました。
認知症を発症する前の段階では、通常の老化とは異なる認知機能の低下がみられます。この時期に最初に低下する認知機能が、エピソード記憶、注意分割機能、計画力です。
これらを意識して重点的に脳を使い、その機能を鍛えることで認知機能の低下予防が期待できます。
- エピソード記憶(体験したことを記憶として思い出す)
- 注意分割機能(複数の事を同時に行う時、適切に注意を配る機能)
- 計画力(新しいことをするとき、段取りを考えて実行する能力)
レシートを見ないで思い出して家計簿をつけるなど
人と話をするときに相手の表情や気持ちに注意を向けながら話すなど
囲碁・将棋・マージャン等など頭を使うゲームをするなど
認知症の最も重要な対策は早期発見
認知症の予防で最も重要なのは早期から根気強く予防対策を行うことです。
認知症は本人のみならず、ご家族にも身体的、精神的、経済的な負担が大きく、更に医療、社会、経済的なサポートが必要となります。
軽度認知障害(MCI)の段階での早期発見を行うことにより、ご本人とご家族がご本人の意思を尊重する形で将来の事をゆっくりと考える時間的余裕を作り、本人を支援する態勢を整えて備える事ができます。
思い当たる方は、まず「あたまの健康チェック」であたまのチェックを!