最近は、思うようなドローン空撮するために、ドローンの操縦技術を磨こうと、河川敷などの広場で日の出早々からドローン飛行の練習をする事が多くなって来ました。
ドローン飛行の練習を何時間も行おうとすると、ドローンのバッテーリーを充電する電源の確保が必要になって来ます。
家庭用の100V電源を利用しょうとすると、「ポータブル電源機を使う」・「自動車のバッテリーにインバーターを付けて使う」・「インバーター発電機を使う」など、幾つか選択肢が思い浮かびますが、結局、発電機を利用する事が一番効率が良い事が判りました。
また、電源機の購入で注意する事は、ドローンで使われているリチウムポリマー電池は、電子制御を行いながら充電を行っているので、充電で供給する電源は正弦波が望ましいとされている事です。
100V電源を確保する為の幾つかの方法
(1)ポータブル電源を使う方法
例えば、「suaoki ポータブル電源 大容量120000mAh」は、小型軽量で価格もそこそこで使い勝手も良いのですが、利用する前にポータブル電源を充電しておく必要があります。
また、バッテリーである以上、自動車のバッテリーと同じ様に消耗品と考える事になります。
- AC100V出力が最大300Wと小さく電気容量も400whと小さい。
- USB5V/3.5A(最大)×4がある。
- シガーライターソケット12V/120Wがある。
- ポータブル電源のバッテリーの寿命は一般的に3?4年程度。
(2)自動車のバッテリーにインバーターを付けて使う方法
バッテリーの充電だけであれば、「カーインバーター 300W シガーソケットタイプ」でも良いのですが、バッテリー上がりの防止の為には、常時、自動車のエンジンを掛けっぱなしにしておく必要が有ります。これが結構ガソリンを使うんですよ。
(3)インバーター発電機を使う方法
最終的にこのインバーター発電機を使う方法にしましたが、ここに至るまでには次の様な事が有ったからです。
自動車のエンジン(3500cc)を掛けっぱなしにして置くと結構ガソリンを使う。本来、発電の為だけなら90ccのエンジンでも十分過ぎるのに、3500ccのエンジンを掛けて置くのは無駄。
長い時間フィールドに居ると、寒い時には温かいコーヒーを、暑い時には冷たい飲み物を飲みたくなる。そんな時には電気ポットは1300W位、ポータブル冷蔵庫は60W位の電力が必要になる。
その為の電源確保には利便性が高く効率的がよりのは、やはり「発電機」を利用する事が一番良い方法だと考えています。
インバーター発電機を選ぶ時のポイント
インバーター発電機を選ぶ時に注意したい事は、名の知れないメーカーや余り低価格のインバーター発電機を購入してしまうと、後々、大した時間も使っていないのに故障したり、いざ使おうとした時に動かなかったり、修理を依頼しようとした時に連絡が取れなくなっていてどうしようも無くなった。と云う事が、アマゾンや楽天の口コミを見ていると多く見受けられ、余計な手間暇が掛かってしまい、結局、高い買い物になってしまった。と云う事が多いので注意が必要です。
発電容量
400W位の小型インバーターでも良いのですが、インバーター発電機になると少なくとも900W以上になって来ますが、汎用性や万が一災害の事を考えると、1600W以上の機種が望ましいと考えます。
連続稼働時間
利用状況にも寄りますが、少なくとも5時間以上の稼働は確保したいところです。
騒音
静かに越した事はないですが、同じ騒音レベルでもその音質(高音や低音)の度合いによって、うるさいと感じる度合いが異なって来ます。
重量
インバーター発電機の場合、発電容量と本体の重量は比例して来ます。
例えばホンダ・インバーター発電機1600Wの場合、約20Kg、同2600Wの場合約35Kgになります。重量は20Kgを超えるとかなり重たいと感じる様です。
耐久性
エンジンでは信頼のおける国産メーカー製を選択したいところです。
口コミなどを見ても、国産以外の製品ではエンジンが掛からなくなったり、すぐに壊れたとかの評価が多く見受けられます。
使用負荷に見合ったエンジン回転数の自動制御
調べた限りでは、ホンダとヤマハの製品にのみ、使用負荷に見合ったエンジン回転数の自動制御機能は有りませんでした。
本体価格
信頼のおけるホンダやヤマハなどの国産メーカーでは、実勢価格も2桁(十万)以上しますが、それ以外のメーカー製品は一桁となっています。ここは予算の範囲で選択するしか有りません。
主なインバーター発電機の比較一覧1・2
インバーター発電機の比較1 | ||
メーカー名1 | ホンダ | ヤマハ |
品 番 | EU16i | EF1600iS |
定 価 | 213,840 | 213,840 |
実勢価格 | 123,210 | 113,207 |
本体重量 | 20.7Kg | 20Kg |
サイズ | 長512×幅290×高425 | 長490×幅280×高445 |
オプション | チャージコード1,101円 | 充電コード1,156円 |
運転時間 | 8.1〜3.4時間(1/4〜定格負荷) | 10.5?4.2時間(1/4?定格負荷) |
運転の特徴 | エコスロットル | エコノミーアイドル |
チョーク | 無し | 有り |
騒音レベルLwa(dB) | 81?91(1/4負荷?定格負荷) | 51.5?61dBA(1/4負荷?定格負荷) |
排気量 | 98.5cc | 79cc |
燃料タンク容量 | 3.6L | 4.2L |
エンジンオイル | 0.4L | 0.4L |
定格交流出力 | 1.6KVA | 1.6KVA/16A |
並列運転時 | 約2倍 | 3.0KVA/30A |
直流出力 | 12V/8A※バッテリー充電専用 | 12V/8A※バッテリー充電専用 |
周波数 | 50/60 | 50/60 |
インバーター発電機の比較2 | ||
メーカー名2 | 工進 | 88HOUSE |
品 番 | GV-16i | 発電機シリーズ 1500W |
定 価 | 119,232 | 120,000 |
実勢価格 | 71,917 | 60,000 |
本体重量 | 22Kg | 18.5Kg |
サイズ | 長498×幅293×高467 | 長492×幅262×高406 |
オプション | 専用キャリー12,000円 | ? |
運転時間 | 11.5?4.7時間(1/4?定格負荷) | 最大4.3時間 |
運転の特徴 | エコモード | エコノミーコントロール |
チョーク | 無し | 無し |
騒音レベルLwa | 59?65dBA(1/4?定格負荷) | 58dB(A) |
出力インジケーター | パワーインジケーター | ? |
排気量 | ?- | 72cc |
燃料タンク容量 | 3.9L | 3.6L |
エンジンオイル | 0.38L | 0.6L |
定格交流出力 | 1.6KVA/16A | 1.2KVA/12A |
並列運転時 | – | – |
直流出力 | 12V/8A※シガーソケット | 12V/4A |
周波数 | 50/60 | 50/60 |
インバーター発電機の発電コスト
家庭用のガスボンベが使用出来るホンダのEU9iGB(エネポ)は、手軽で良いのですが、発電量に比べて割高で、更にランニングコストがガゾリンを燃料とするインバーター発電機に比べて6?8倍も高いので購入には少々踏襲してしまします。
ランニングコストを一番に考えるならヤマハのEF1600iSがオススメの様です。
ランニングコスト(機種別) | |||
メーカー | ホンダ | ヤマハ | ホンダ |
製品品番 | EU16i | EF1600iS | EU9iGB(エネポ) |
? | ? | ? | ? |
発電電力(1/4負荷時) | 400W | 400W | 225W |
稼働時間(1/4負荷時) | 8.1時間 | 10.5時間 | 2.2時間 |
発電電力(1/4負荷時) | 3.24kw | 4.2kw | 0.495kw |
? | ? | ? | ? |
消費燃料 | 3.6L | 4.2L | 500g(ボンベ2本) |
燃料単価 | 130円/L | 130円/L | 137円/本 |
燃料コスト | 468円 | 468円 | 274円 |
? | ? | ? | ? |
発電コスト(1/4負荷時) | 144.4円/kwh | 111.4円/kwh | 984円/kwh※1 |
家庭用電力との比較 | 7.4倍 | 5.7倍 | 50.4倍 |
※1:発電電力400Wに換算した値(400W÷225W×274円÷0.495kw) | |||
※参考:従量電灯B・C契約、最初の120kWhまで(第1段階料金) 19円52銭/kwh |
購入する事にしたインバーター発電機
主なインバーター発電機を検討した中で購入を決めたのは、ホンダの「EU16i」です。
ヤマハの「EF1600iS」と迷いましたが、「余裕のある設計」と「騒音の音質」が決め手になり、結局ホンダの「EU16i」を購入する事になりました。
購入を決めたポイント
- 信頼できるメーカー
- 発電能力が手頃な1600W
- うるさい中でも気になりにくい騒音の音質(静かに感じる)
- 給電に余裕のある設計
⇒ EU16i の通常モードとエコモード(エコスロットル)の騒音の違い?
最終検討をしたインバーター発電機
コードリール
発電機を稼働していると気になるのが騒音です。少しでも離れた所(10m位)に置いておけば、ほとんど気にならなくなります。
コードリールを選ぶ際には「本体の重量・電流容量・コード長・防水仕様・温度センサー」を考慮して選択すると良いでしょう。
- 本体の重量:15A10mで2.6Kg弱
- 最大容量:15A位あれば充分
- コード長:10m?20m
- 防水仕様:不要(そもそも雨の日には使わない)
- 温度センサー:不要(通常は15Aまで使うことは殆ど無い)
⇒ ハタヤ コードリール JT?-101 (15A・10m)
主なインバーター発電機の販売メーカー
⇒ 工進・発電機の商品ページ